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商業施設新聞
[2006.4.18]
ユニーク商業人列伝 第89回
(株)コロナ 専務取締役 大塚芳直氏
直営で温泉・パチンコ・飲食など総合AM施設を全国展開
"気軽に下駄履きで来店"がコンセプト
コロナワールドが東京進出、年間2施設を出店
大塚芳直氏 独立店舗型の大型複合AM(アミューズメント)施設「コロナワールド」を展開する(株)コロナ(愛知県小牧市)の全国進出が加速する。首都圏では馴染みは薄いが、愛知県小牧市を地盤として中部・北陸地区、関東地区、東北地区に16施設を展開している。自家掘りの天然温泉やシネマコンプレックス、ボウリング場、パチンコホール、飲食・カラオケ施設などを集積した複合AM施設を直営店で展開、娯楽や癒やしを提供し、地域の顧客から支持されている。同社は、東京や仙台、広島、九州への進出も準備中で、さらに北海道への出店にも意欲的だ。今後、年間2地区以上の新規出店を計画している。同社専務取締役の大塚芳直氏(=写真)に「コロナワールド」の魅力について伺った。
―― コロナグループとは。

大塚 当社は、愛知県江南市で先々代が芝居小屋を開設し、その後、先代が映画館「新盛館」を1926(大正15)年に創業したことが始まりです。73(昭和48)年に現職の大塚定光社長が遊技場経営に進出し、会社組織として発足しました。その後はファーストフード店を含む様々な飲食店やカラオケ店、AM店などを出店し、数多くの成功と失敗を繰り返してきました。この頃、大塚社長の秘蔵娘で私と同じ高校の同級生であった妻と結婚して、家業に携わることとなりました。
 89年には"気軽に下駄履きで来店できる店"をコンセプトとした「豊川コロナタウン」を出店、シネコン・遊技店・カラオケ・飲食店を導入し、コロナワールドの原型を開発しました。そして、95年には"タウン"から"ワールド"に進化した1号店「中川コロナワールド」を名古屋市内にオープンしています。AMやボウリング場、天然温泉・コロナの湯を併設した総合AM施設として登場しました。愛知県の9地区に加え、群馬県太田市、高崎市、福井市、青森市、仙台市、神奈川県小田原市、岐阜県大垣市などへ次々と出店し、2006年1月時点で直営店を16地区に展開しています。

―― コロナワールドとは。

大塚 「レジャーコンプレックス・コロナワールド」は、シネコン、天然温泉、遊技店、AM施設、カラオケ、ボウリング、まんがインターネットカフェ、おもちゃ・物販小売店、ラーメン・回転すし・ファーストフードなどあらゆる業態の直営店を導入したものです。店舗規模は、敷地3万〜5万m²にワンフロア8000〜1万m²の2層を営業面積として展開、駐車場は建物上部と屋上、平置きを合わせて1500〜2000台収容を確保しています。用地は自社所有あるいは定期借地権を設定し、店舗はすべて直営。遊技店や天然温泉、シネコン、AM施設などを組み合わせて施設全体が集客装置と位置づけたものです。売上高は、1ワールド当たり年間100億〜150億円で、遊技店の売り上げが高いものの収益性の良い温泉やAM業態などを組み合わせた運営が特徴です。当社の場合、1地区・1ワールドにおける利益の評価方式を採用しているため店舗構成ごとに収益性は異なりますが、トータルで利益を確保しています。

―― 店舗運営と新業態開発は。

大塚 コロナワールドは出店に際して、決して撤退はしない決意で臨んでいます。施設内はすべて直営店で、従業員も自社による人材育成を行っています。部下には怒らず、叱らず、諭すように、との大塚社長の指示に従い従業員を大切にしています。施設についても、安心・安全を基本にハートビル法やPL法に準拠した店づくりで来店客をもてなしています。

「コロナシネマワールド」のシネマカウンター
「天然温泉・コロナの湯」の北投石サウナ
 現在、「コロナの湯」に新業態のモンゴル式サウナの導入を進めています。800℃に熱した麦飯石を使った遠赤外線サウナによる疲労回復・美肌効果があるものです。大垣店、安城店、太田店などに設置しており、導入店舗を広げていきます。このほか、コロナワールド内の飲食施設にフードコート形式を導入する予定です。

―― 今後の事業展開は。

大塚 全国を対象に年間2地区への出店を計画しており、中川コロナワールドにある天然温泉コロナの湯のリニューアルが06年9月に完了することで全店に温泉施設を導入し、既存店の改修も全店で終了します。新規出店については、ロードサイド店を中心に大型SCとタイアップした独立店などでも出店する方針です。05年12月にはロックシティ大垣SC内に大垣コロナワールドをオープンしており、07年5月に金沢市無量寺のアピタ「メガロ金沢」のタウン内約4万m²に独立棟のコロナワールドを出店します。さらに08年7月期には、東京、仙台、広島、九州地区への出店も準備中で、東北、北海道への進出も計画しています。1店舗当たりの投資額は約30億円規模を想定しており、年間2施設程度を出店する予定です。このため出店にかかる業務が増大しており、アウトソーシングの必要性が高まっています。自社独自の資金調達と着実な出店で会社の安定成長を図り、06年7月期の売上高1800億円を目指します。
(聞き手 登坂嘉和記者)

▼(株)コロナ
〒485-0083 愛知県小牧市村中新町81 TEL.0568-73-1610
http://www.korona.co.jp/
1989年3月設立(1926年11月創業)、資本金1億5000万円(グループ計)、代表者=大塚定光氏