杉浦 11年度中間期決算では、3月の東日本大震災による特需や花粉の飛散などもあり、スギ薬局の既存店の売り上げは5.4%増を達成し、グループの売上高は前年同期比7.8%増の1641億4100万円、営業利益は同44%増の101億8600万円、経常利益は同37.9%増の107億3600万円の増収増益となり好調に推移しました。中でも、調剤売り上げは医薬分業が進んでいることで、既存店売り上げが28%の伸び率となり、今中間期の業績を牽引しました。 ―― 今期の出店は。 杉浦 期初には70店以上の出店を計画していましたが、東日本大震災や、薬剤師不足などの要因から上期は36店の出店にとどまり、下期と合わせ65店程度となります。ただ、12年には6年制の薬学部を卒業した学生が2年間のブランクを経て入社するようになることもあり、新規出店は12年度に80店、13年度に90店と加速する見通しです。 ―― 調剤併設型ドラッグを志向されています。 杉浦 ドラッグストア業界は、我々ではなく国民、患者、消費者を主語にすれば調剤併設や在宅医療などの社会的ニーズが高くなります。国内の人口は減りますが、高齢者の割合は増えます。年齢を重ねれば、病気や健康への不安が出てくるため、これらのニーズに対応したビジネスが成長し、対応する必要があります。 ドラッグストアが、消費者の低価格のニーズに対応するのは当然ですが、単に調剤を導入するのではなく、お客様の立場や要求に合わせる必要があります。スギ薬局の場合、調剤比率はまだ12〜13%程度ですが、ゆくゆくは米国のように50%以上になると見ており、当面は当社グループ売り上げの20%、10年先ぐらいには50%を目標に設定しています。 ―― 地域のドミナント展開が重要ですね。 杉浦 当店をご利用になるお客様、患者様にとって、店舗が近くにあるというのは大変便利です。今後は、商圏人口で1万人ぐらいの狭商圏への出店も考えられます。特に、医薬分業が進み、在宅調剤が増えてくれば、それぞれの店舗で在宅医療に対応する必要がありますし、連絡を受けてすぐに駆けつけられるように患者様の家に近い方が良いです。だから、地域ドミナント出店は積極的に行いたいと考えています。 ―― 重点地域や中国出店は。 杉浦 国内には、まだまだ出店余地がありますので、中国などへの出店については当面は考えていません。まずは国内、しかもこれから急速に高齢者が増加する「東名阪」に、重点的に、戦略的に出店を進め、地盤を固めるのが優先です。 ―― 中長期計画は。 杉浦 10年度は売上高3047億円、店舗数774店でしたが、15年度には売上高5000億円、店舗数1500店を目標としており、関東、中部、関西で各500店ずつとし、調剤比率も20%程度を想定しています。エリアでのマーケットシェアを獲得するため、志を同じくする企業があれば積極的にM&Aを進め、20年度には売上高1兆円、店舗数3000店が1つの目標となります。
▼スギホールディングス(株) 〒446-0056 愛知県安城市三河安城町1-8-4 Tel.0566-73-6300 http://www.drug-sugi.co.jp/hd/ 1982年3月設立、資本金154億3400万円、代表者=代表取締役会長 杉浦広一氏